青磁象嵌菊花宝相唐草文鉢
  • 年代

    高麗

  • 材料

    陶磁器 - 青磁

  • 寸法

    高6.2、口径16.8

  • 指定文化財

    115

  • 番号

    本館 10130

この鉢は、1159(毅宗13)年頃に死亡した文公裕という人物の墓誌と一緒に京畿道開豊郡から出土したもので、年代を推測することができる象嵌青磁の中で最も古い遺物である。内側の面は底部分に大きな菊花文を施し、その周りは、流麗な線の宝相唐草文が逆象嵌技法によって埋め尽くされており、口縁付近に唐草文で帯を廻らせ装飾している。象嵌と陰刻技法が共に使用された例で、高麗象嵌青磁の発達状況をよく伝える非常に貴重な作品である。