海岸海図
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

  • 寸法

    図95×81

  • 番号

    本館 9771

近代的測量をもとに日本の海軍省で制作された海岸地図である。山地の表現は牛の毛のように描かれているが、等高線で表現される前の過渡期的な地図である。海岸には方位の表示とともに水深も表記されている。
 この地図は日本が朝鮮侵略を目的に制作したもので、海岸の測量をもとにつくられたので、内陸の地名はほとんど記されていない。地図の余白の記録によると、測量師海軍少尉森川植等、艦長海軍少佐笠間廣盾の命令によってつくられたことがわかる。近代的な干拓と埋め立てにより海岸線が変化する以前の様子がわかる地図である。