白磁素文碗
  • 年代

    韓国

  • 材料

    陶磁器 - 白磁

  • 寸法

    口径14.3、高4.7 / 口径14、高4.8

  • 番号

    本館 9545

白釉磁器は鉄分の含有率が1%以下でなければならず、澄んだ透明の釉薬を塗った後高温で焼成する。このようにして制作された白磁は後に白磁の上に彩色する技法に大きく貢献した。
白磁の制作は北朝代に成功を収め河南安陽、北齊武平六年の範粹墓から出土した白磁がそれを証明している。この磁器は淡青色を帯びており、白釉の中でも鉄分の含有率が高い方であることが分かる。
隋代にはずいぶん発展した状態の白磁が生産され産地は河北内丘一帯で、唐代には河北邢窯が生産した白磁が最高であった。宋代の白磁は、河北邢窯の定窯のものが代表的である。定窯の白釉の中には鉄分が0.96%含まれ、白色でありながら少々中間象牙色を帯びたものである。
この遺物は邢窯の白磁で、玉縁形の口、長方形の璧と低い高台、玉璧底形態の底から成っている。内側の底は緩慢な曲線で処理した。口縁に釉薬が滴れ露胎現象を見せる。底部には釉薬を塗っていない。