青銅彩画棺装飾
- 年代
高麗
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材料
金屬 - 銅合金製
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寸法
長15.7
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番号
本館 9241
高麗時代の木棺の外部を装飾する銅板である。長方形の銅板三枚と正四角形の銅板二枚の五枚である。銅板の四隅に穴を空け、釘を打ち付けて木棺を固定させている。
長方形の銅板のうち、二枚には飛天が、一枚には白虎が描かれており、正四角形銅板の二枚には玄武と朱雀がそれぞれ描かれている。
飛天は華麗な服を纏い、優雅に飛ぶ様子が墨線と薄い彩色で表現されている。銅板の全面に見える筵文様は本来のものではなく、後に施されたものと考えられる。玄武も簡略に墨線で輪郭線を描き、赤色と白色で彩色されていた痕迹が残っている。
朱雀は珍しく正面を向いた姿で、墨線と彩色がなされている。羽毛は赤い光を、胴体は青い光を帯び、羽毛が放射模様で伸びていく様子が非常に強烈な印象を与える。