平瓦
  • 年代

    高句麗

  • 材料

    土製 - 硬質

  • 寸法

    長45.5 幅32.3 厚1.8

  • 番号

    本館 8471

平安南道平壌市で出土したと伝えられる。比較的細かな胎土で、硬質に焼かれた赤褐色の平瓦である。瓦の凸面には上側の一部に斜格子文が、全体的には植物文様が刻まれている。
 瓦の凹面には、瓦をつくる時に桶から容易に分離するために巻かれた麻布の痕跡と、桶の模骨(桶を構成する細長い板)の痕跡がみられる。模骨の幅は6cm前後であったと推定される。
 この平瓦は、瓦の厚さの半分ほどに切れ目をつけてから分割し、瓦の上端側の隅角を三角形に切り取っている。このような切り取りは、瓦を屋根に葺きやすくするためのもので、高句麗の平瓦に特徴的にみられる要素である。