短頸壺
  • 年代

    百済

  • 出土地点

    羅州市

  • 材料

    土製 - 硬質

  • 寸法

    高24.0 口径11.0 胴部最大径24.0

  • 番号

    本館 7622

 1918年に谷井済一などによって調査された、9基の大型専用甕棺が埋められていた大きな方墳である羅州大安里9号墳の丙棺内から出土した。頸部と口縁部の一部は、少し欠けているところを復元した。
 胎土として細かな粘土を用い、中間部がやや上げ底になった丸みを帯びた底部に、短く広がる口頸部がつく。胴部の外面には、肩部の下側から底部にかけて平行打捺が鮮明に施されている。打捺は、胴部と底部でそれぞれ方向が異なっている。こうした特徴を示す土器は、甕棺墓が最も盛行した5世紀前半代の栄山江流域における典型的な土器である。