金銅製鳳凰形装飾
- 年代
高句麗
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材料
金屬 - 金銅製
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寸法
高9.1~13.1
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番号
本館 5245
平安北道雲山郡龍湖洞に所在する3基の古墳のうち、宮女の墓という伝承のある方形の石室墳から出土した。墳墓の玄室あるいは羨道と考えられるところから、破片を含めて4個体分の鳳凰形装飾が発見された。このほかにも、鉄製竈、金銅製透彫金具片、土器などが一緒にみつかった。
薄い金銅板を叩いて平らにし、鳳凰形をつくった。鳳凰は頭を後ろに反らしており、頭の上にはペン先形の装飾がつく。とさかはたてがみのように後側になびき、胴部にくらべて比較的大きな羽根を広げている。このようなとさかと羽根は、鳳凰が飛んでいく姿を表現しようとしたようである。
脚は棒のように一直線に伸びているが、硬直した感じを与え、胴部とくらべてむしろ不自然である。表面には特別な装飾や文様はなく、単純な感じを与える。鳳凰の胸部と2本の脚部の端に、それぞれ2つずつの小孔がある。
羽根部分が失われた別の鳳凰形装飾もあるが、ほとんど同じ形である。原始的な形態で表現されているとはいえ、鳳凰の堂々とした姿を示している。