鄭夢周肖像
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

  • 寸法

    61×35.2 最大規格162×43.3

  • 番号

    本館 5035

 高麗末の代表的な忠臣で性理學者 鄭夢周(1337~1392)の肖像画である。 朝鮮後期の画家である李漢喆が1880年(高宗17年)に数度模写をして、再び描いたものである。 
  左に“崇陽書院本希園李漢喆重摹於論世之室”という款識(作家の名前とともに描いた場所や日時、誰のために描いたかなどを記録したもの)がある。また、右には “圃隠先生像 光緒庚辰秋八月下澣題于員船館英植”と書かれていて, 洪英植が閔泳翊の員船館でこの肖像画を見たことがわかる。
 李漢喆は顕宗、哲宗、高宗の御真影制作にも参与したことがある代表的な宮中画家である。この肖像画は顔の描写は多少様式化した痕跡がみられる。特に、目と目尻、顔に二度書きした特徴がみられるが、原作が保つ時代的印象をうかがうことができる。