壬辰字小字
- 年代
朝鮮
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材料
金屬
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寸法
1.4x0.8
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番号
本館 3360
甲寅字は1434年(世宗16年)、李蕆の監督下で蒋英実と李純之らが業務を管掌してつくった20万字あまりの活字を指し、大きな文字(大字)と小さな文字(小字)がある。“衛夫人字”ともいう甲寅字の文字見本(字本)は経筵に所蔵された『孝順事実』『為善陰敷』『論語』などで、不足した文字は後に世祖として即位した晋陽大君が書いた文字を補充した。
活字の形はほぼ正方形、扁平で、韓国金属活字の白眉として指折り数えられる。活字の大きさは大字が1.4×1.6cm、小字が1.4×0.8cmである。
甲寅字は字体が美しく精巧で、以後数度にわたり重ねて鋳造されたが、この壬辰字は1772年(英祖48年)に鋳造したもので、5番目に鋳造されたといわれ、“五鋳甲寅字”ともいう。