伝吉再筆七言絶句
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

  • 寸法

    63.5×30.4 最大規格70×44

  • 番号

    本館 2379

吉再(1353~1419)が、春の日の趣を詠んだ李渉の詩を書いたものと伝えられる所蔵品である。
 吉再は高麗末の儒学者で、朝鮮が建国され官職に任命されたが、二君に仕えずと拒絶し、母の喪にあたっては仏教式の葬礼法にしたがわず、朱子の『家礼』にしたがった。
 世俗の出世に意味を求めず、ひとえに性理学を研究したために、彼に学ぼうとする学者が列をなした。金叔滋とその息子金宗直をはじめ、金宏弼・鄭汝昌・趙光祖など、朝鮮初期の士林が彼の学脈を受け継いだ。