梵字文軒平瓦
  • 年代

    高麗

  • 材料

    土製 - 硬質

  • 寸法

    幅25.7, 高7.2, 厚2.2

  • 番号

    贈 2188

高麗時代には、仏教崇拝政策により全国各地に多くの寺刹を建設することに伴い、瓦も大量に製作された。梵字文瓦は、高麗中期から流行した。
高麗の梵字文瓦を見ると、中心部に小さい円があり、一条の外郭線が囲んでいる。そしてその中心円と外郭の円弧の間にいくつかの梵字(インドの古代文字)が彫られている。彫られた銘文は“オム・マニ・ペメ・フム” で、観音菩薩の威信力にすべての苦痛から抜け出し、ついに成仏を成し遂げるようになるという意味である。
この軒瓦は部分的に破損した所があり、接合するなど復元を試みたが、左側の隅の部分は欠落した状態である。周緑の上部には連珠文を入れ、瓦当には全部で6つの梵字が彫られている。