蓮華文軒丸瓦
  • 年代

    新羅

  • 材料

    土製 - 硬質

  • 寸法

    径17.4, 厚4.4

  • 番号

    贈 1840

  忠清北道忠州市塔坪里には中央塔と呼ばれる統一新羅の7層石塔があるが、柳昌宗寄贈品の中には中央塔の付近で収拾された多様な瓦がある。蓮華文軒丸瓦は、蓮弁の両側を押して中央に稜線ができるようにし、量感が強く、6世紀頃の新羅の瓦の特徴を秘めている。
裏面と外面には太線打捺文があり、補土部分には手で押した痕跡がある。一方、この軒丸瓦を新羅の軒丸瓦と比較してみると、文様の外側に溝が省略された違いがあるだけで、三国時代の瓦の特徴を見せている。
この軒丸瓦とともに、典型的な新羅の蓮華文軒丸瓦も共に出土したことから、この地域は新羅と緊密な関係を結んでいたものと考えられる。したがって、新羅の瓦の年代別様式と地方拡散を調べることができる研究資料であるだけでなく、6世紀中葉以降の新羅の文化が急速に広がり、中原京が設置されたこの地域の文化が分かる大切な資料である。