文字丸瓦
  • 年代

    百済

  • 材料

    土製 - 軟質

  • 寸法

    長30.2, 径14.1, 厚1.2

  • 番号

    贈 1778

  瓦の中には、表面に竹刀のような鋭い道具で字を彫ったり、印に文字や文様を彫って押したものがある。このような文字瓦は、中国の漢代から流行し始め、韓国では三国時代から製作された。
高句麗の場合太王陵および千秋塚で出土した銘文塼があり、百済の場合527年に製作されたものと推定される大通銘瓦が現在残っているもののうちで最も古いものである。
特に百済では、平・丸瓦に字や記号を彫った印文瓦が流行した。印は主に四角形や丸い形であり、1〜4字の文字が陽刻または陰刻で表現されている。
文字の内容は、丁巳・乙丑・甲申・己丑などの干支と上部乙瓦・中部乙瓦などの部名及び置かれた位置などを表現したものが多い。柳昌宗寄贈瓦の中にも未斯・寅などの文字があるものがある。
印文瓦は主に扶余と益山を中心に発見されており、泗批時期に流行したものと考えられる。この瓦は丸瓦の下層が突き出た部分、即ち丸瓦の先端部まで完全な形態で残っている瓦で、やはり泗批時期に作られたものと考えられる。表面には丸い花印文があるが、その他にも丸い印に顔文が彫られたものがある。