蓮華文椽木軒瓦
- 年代
百済
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材料
土製 - 軟質
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寸法
径17.0, 厚1.5
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番号
贈 1754
椽木軒瓦は、木造建物の椽木の端に付けられた瓦である。丸い椽木の前面に付着させるために、椽木軒瓦の中央には鉄釘の孔が空けられており、周縁部がないのが特徴である。
文様は大部分蓮華文で装飾され、花弁の形態は7世紀後半の瓦文と似ており、この時作られたものと考えられる。反面、附椽瓦は附椽の端に付ける瓦で、附椽の形態と同じ四角形の瓦である。このような瓦は、木の部分が腐るのを防ぐ機能を果たすとともに、建物の外観を美しく飾るために使用するのである。
この椽木瓦の場合、量感は豊かではないが、広い幅の蓮弁がさっぱりと配置されており、中房は蓮華の種がなく、単純に表現されており、簡潔な感じである。中房には椽木に固定した鉄釘が残っている。