紡錘車
  • 年代

    韓国

  • 材料

  • 寸法

    長4.0~5.0

  • 番号

    K番 468

 咸鏡北道鏡城郡元帥台貝塚から出土した。1933年に日本人横山将三郎が踏査して遺物を採集した。土製の紡錘車で、赤褐色を帯びる。
 ソロバン玉形で、中央に径0.5cmの孔があけられている。そのうち1点は、中央に放射状の線文が施された。本例のような紡錘車は、繊維を撚って糸をつくるもっとも原始的な形態の紡績具である。
 中央の穴に紡錘車の軸となる棒を差し込み、その軸を回転させて、糸を撚るのに用いる。このような紡錘車は、中世になると糸繰り車に発展した。