礼念弥陀道場懺法
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

  • 寸法

    36.7x23.9

  • 指定文化財

    949

  • 番号

    新收 14788

  礼懺とは、体・心・口についたあらゆる悪行を懺悔する意識である。『礼念弥陀道場懺法』は、心から懺悔し、阿弥陀仏の極楽浄土に生まれようとする礼懺意識の手順と内容を紹介した儀式集である。
 本書は世祖の妃である貞熹大王大妃が、孫の成宗の妻であった恭恵王后韓氏の冥福を祈るために刊行した木版本である。
 すでに、世祖と自身の息子である懿敬世子(徳宗)、睿宗など、数々の王室家族の死を見守ってきた貞熹大王大妃は、孫の嫁である恭恵王后が19歳という若さでこの世を去ると、先王先后である世宗とその妃の昭憲王后をはじめ、先にこの世を去った者の極楽往生を祈り、成任に命じてこれを制作させたという。