石造如来坐像
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    石 - 石灰岩

  • 寸法

    高25.5

  • 番号

    新收 2655

 頭が体躯に比べて大きく、白粉を塗って顔が一際青白くみえる如来坐像である。螺髪の前と上に髪を結んだ髻珠を表現する。目は細長く、瞳を描き入れている。法衣の襟が外側に折り返され、U字形の法衣の内側に内衣がみえる。結跏趺坐した両膝の上に両手をそろえて置く。
 台座は薄い板状で、前方が広く後方が尖った三角形である。底面には舎利や経典などを入れる円形の腹蔵孔があり、陀羅尼を印刷した紙束が入れられている。石材は花崗岩よりはるかに軟らかい凝灰岩を用い、底面と背面には彫刻時に使用した彫刻刀の粗い痕跡が残っている。