金銅如来坐像
  • 年代

    三国

  • 出土地点

    城東区

  • 材料

    金屬 - 銅合金製

  • 寸法

    高4.9

  • 番号

    新收 404

 ソウルの纛島で出土した小金銅仏で、仏像が初めて製作された当時の姿を示す貴重な資料である。縁に獅子が陽刻された方形の台座の上で、両手を前に合わせ禅定印を結んだまま深い思索にふけっている。禅定印とは悟りを求めて瞑想にふけった姿勢で、釈迦牟尼が菩提樹の下で悟りを開こうと瞑想に入った時の印相である。このような禅定印の如来坐像はインドおよび中国の初期仏像にも多くみられる。
 顔は摩滅してよくわからないが、肉髻は明瞭である。両肩を覆った衣をつけ、衣文は胸の部分でU字形をなして垂れる。背面に光背を取り付けた枘の痕跡がある。
 中国から輸入された仏像とみる説と、中国の仏像を模倣して韓国で制作した仏像とみる説があり、また国内制作説も百済制作説、高句麗制作説など、学者により見解を異にする。