筆者未詳花卉草蟲図
  • 年代

  • 材料

    糸織 - 絹

  • 寸法

    26.5x25.3

  • 番号

    東垣 2319

作者未詳の彩色の花卉草蟲図で、沒骨法で描かれているが、おそらく画帖から剥がれ落ちたものであろう。画面の中央と左右に種類をはっきりと見極める事ができない、互いに異なる何株かの花の木の枝を配置し、その間をコメツキバッタが飛び回る場面を描いたが、実際には有り得ない場面である。
葉の緑色と花の紅色が対比と調和を織り成す中、飛び回るコメツキバッタが画面に生動感を与えている。
清代には、惲壽平(1633~1690)と鄒一桂(1686~1772)などにより彩色の花卉画が非常に発展し、盛んになった。この絵も清代に旺盛に製作された花卉画のうちのひとつと思われる。