青磁陰刻蔓瓜文水注
  • 年代

    高麗

  • 材料

    陶磁器 - 青磁

  • 番号

    東垣 1227

『東垣李洪根蒐集名品選』陶磁編 図7

全体的にボールの形に近い卵形の胴に、注口と把手がついた水注で、現在の把手は補修された状態だ。
胴体の前後面にウリ科に属する植物が十分な余白をとって彫られている。葉と実の輪郭線は半浮彫で、葉脈などの細部の表現は細い陰刻線で、非常に精巧に表現した。
釉薬は全体に均一にかけられていて明るい翡色を帯び、主文様の蔓瓜文とよく調和して涼しげな印象を与える。高台は非常に脚が低く、高台の内底を薄く削り取り、畳付の釉薬を拭き取って、全部で七個所に砂まじりの耐火土を当てて焼き上げた