粉青沙器印花繩簾文“咸安長興庫”銘皿
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 粉青

  • 番号

    東垣 569

『東垣李洪根蒐集名品選』陶磁編 図40

口緑部が外側に広がっていて、外側の側面に円を描いてその中に各々“長”、“興”、“庫”を刻んだ皿だ。長興庫は1308年(高麗忠烈王34年)に設置され、布や紙などを管理する官庁で、以後朝鮮時代にも建国初から長い期間存続した官庁だ。
文様は口緑の内外に唐草文を廻らせて、內底の中央には“咸安”という地名が白象嵌で彫られ、その左右に蝶が二匹いる。內底の周緑と内外の側面は円の文様で埋めた。
釉薬は薄い褐色を含んだもので全面に均一にかけ、よく溶けて澄んだ光沢があり、均等に細かくひび割れた貫入がある。高台の內底を多少深く削り取った削り出し高台で、高台の内底には固めて整えた跡がある