青磁娘子立像
  • 年代

  • 出土地点

    新安郡

  • 材料

    陶磁器 - 青磁

  • 寸法

    高19.7

  • 番号

    新安 20420

蓮の茎がついた蓮弁を右肩に結んでいる女人像で、中は空洞になっている。蓮弁の上には燭台のような長い竹筒が置かれている。顔と首、手の部分は釉薬を施しておらず、表面は滑らかで皮膚のような質感をあらわしている。
底は高台を中に作った形態で、釉薬が施されておらず中央に穴が見られる。前頭部に頭髪をあらわす細い線を陽刻で印刻した。
頭部の前後面、両腕、胴の前後面、肩に置かれている蓮などを別に作って接合し、一部の装飾は別とし、全体的に角が鋭利で洗練されている。緑色が少々濃いようにも思えるが、澄んだ美しい青磁釉が施されている。
日本の清浄光寺に伝わる文化財の中に類似した形の男の立像があり、その用途を燭台と見ていることから、この立像の用途もやはり燭台でなかっただろうかと思われる。