青銅錘
  • 年代

  • 出土地点

    新安郡

  • 材料

    金屬 - 銅合金製

  • 寸法

    高9.3、直径4.5

  • 番号

    新安 9937

元代に使われた典型的な青銅製の秤の錘のひとつである。底は六角形を成し、二層で構成された座台は、上に行くほどすぼまっている。胴と連結される部分には円筒形の帯を一回り廻らせている。
胴は肩部が二段で構成されており、肩下方は斜線を成しすぼまっている。胴上部には逆梯子形の把手が付いており、中央に穴が開いている。胴には“慶元”と言う文字が刻まれている。他の面にも銘文があったと思われるが、判読が不可能である。
元代に使用された錘の大部分は裏表に銘文が刻まれており、内容としては制作年代が分かる年号、または干支銘、製作者が分かる姓名、制作場所が分かる地名などが記されている。慶源は、今日の明州を指し、新安沈没船の出発点を知るための重要な手がかりとなる。