金属製花瓶
  • 年代

  • 出土地点

    新安郡

  • 材料

    金屬

  • 寸法

    高23.2、口径5×3.7、底径6.3×5.1

  • 番号

    新安 6643

赤銅色を帯びており、前後を叩いて偏平にした偏瓶である。頸の両側に上下を穿った円筒形の耳が各々付いている。口縁と高台は直線を、断面は楕円形を成している。
頸から高台まで横帯を廻らせ胴を五つの部分に分け、その内部に各々異なった文様を表わした。頸には二つの文様帯が見られるが、上端には回字文の地に怪獣文を、その下端には波状文を表現してある。その下の肩部分には、回字文の地に花文を配した。
胴の中心にもやはり回字文の地に饕餮文を刻んで、その下の高台には波状文を再度配した。耳にも回字文を表わしてある。もともとは底があったものと推定されているが、現在は開いたままの状態である。