青磁象耳香炉
  • 年代

  • 出土地点

    新安郡

  • 材料

    陶磁器 - 青磁

  • 寸法

    高8.3、口径12.1、底径9.2

  • 番号

    新安 6562

商、周時代の青銅器である簋を模倣した香炉である。口縁は少々外側にひろがっており、胴は丸みを帯びた形である。
頸と胴が区別される部分とその下端には各々凸帯文を一つ廻らせ、頸から胴を連結させた両側の耳は象の形で、その下の方には円い環が一つずつ付いている。
高台は高くなっており、外側に少々ひろがっている。はこんもりと盛り上がった底の周囲には釉薬が施されていない。高台の内側の底も釉薬が施されていないところが見られるが、帶状に円形を成し赤褐色の胎土が確認される。それ以外は梅子青という緑色を帯びた青磁釉が施されてある。
四川省逐寧県金魚村にある南宋代の穴蔵からも類似した形の香炉が出土したが、耳は夔龍の形で、白い胎土に違いが見られる。