白磁青華草花文瓢形瓶
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 白磁

  • 寸法

    高21.1

  • 指定文化財

    1058

  • 番号

    水晶 111

朝鮮時代の白磁では稀に見る形の瓶だ。全体的に瓢箪の形をしているが、上部と下部のつくりが各々異なり、下部は丸い壺の中間部を削って八面を作り、その上に頸の長い瓶を載せて端正な格式を持った瓢箪瓶になった。
全体的に純白色の余白の美を生かして文様を適切に置いたが、上部には吉祥図案である七宝の中で、当時流行した銭宝と方勝宝を刻み付け、下部の角ばった面にはこぢんまりとした蘭と撫子など親しみのある植物文様を淡白にすっきりと表現して、韓国的な趣を存分に生かした。
釉色は薄い青色がほんのりと漂う純白色を帯び、釉薬を塗った姿が非常に整っている。高台の下にも釉薬をほどこして細かい砂を敷いて焼いたが、このような特徴の白磁は京畿道広州金沙里と分院里の朝鮮時代後期の窯で焼かれた。