青磁象嵌牡丹文壷
  • 年代

    高麗

  • 出土地点

    開城付近

  • 材料

    陶磁器 - 青磁

  • 寸法

    高19.8、口径20.6

  • 指定文化財

    98

  • 番号

    徳寿 6238

青磁に象嵌文を施す場合、線によって形成された線象嵌が広く利用されているために、この壷のように広い面を象嵌で装飾する場合はきわめて稀である。胴部の前後面に白黒象嵌で牡丹文が大きくすっきりと施されており、器の形態によく調和している。花弁部分に白土を入れて象嵌した部分は、非常に厚いせいか、後面の花の一部が膨れあがって裂け、下側に流れて付着している。花蕊と花弁は細く黒い線で輪郭を廻らせ、葉脈は細い線角で表現されている。開城附近で出土したものである。