白磁青画鉄画葡萄猿文壷
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    陶磁器 - 青磁

  • 寸法

    高32.4

  • 番号

    徳寿 3618

丸い胴部の全面に鉄画顔料と青華顔料で、濃淡の変化をうまく活かし、葡萄の蔓を写実的に描いている。よく実った葡萄の房と蔓の間に猿一匹がおり、葡萄および粒を手に取り、残りをもぎ取ろうとして長い手を伸ばしている。見つからないように注意深くした表情が滑稽に表現されている。このように葡萄と猿を一緒に描写した他の例には、17世紀に作られた鉄画白磁の壷が一点あるが、猿が小さく表現されており、葡萄唐草の間を敏捷に渡って行く様子で、表現と内容に大きな差異がある。壷の肩部には青華顔料で書かれた“車金舟人”と言う文字がある。