重要
金櫃図
  • 年代

    朝鮮

  • 材料

    糸織 - 絹

  • 作家

    趙涑 (1595-1668)

  • 寸法

    105.5×56.0cm

  • 番号

    徳寿 846

新羅の王家慶州金氏の始祖とされる金閼智の誕生に関する説話を描いた絵である。木に吊り下げられた金櫃と、その下で鳴く白い鶏は、『三国史記』の記録をそのまま表現したもの。官服姿の人物は、鶏の鳴き声を聞いた脱解王の命を受けて鶏林を訪ねた瓠公とみられる。金櫃の中には赤ちゃんがいて、後に金閼智という名前をつけられた。そして、彼の7世孫である味鄒王が最初の金氏王となる。文人画家の趙涑が1636年に仁祖の命を受けて描いたもので、保守的な青緑山水の様式と細部まで精緻に描写した画風は、国王に献上する絵画の特徴である。