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[書画館の仏教絵画室で全面的に展示替え]祈福の心、三聖閣の仏画
  • 展示場所

    書画館 仏教絵画室

  • 展示期間

    3월-06-2012 ~ 8월-26-2012

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書画館の仏教絵画室で全面的に展示替え

祈福の心、三聖閣の仏画

 

 

○ 出品作:七星図など16 

 

国立中央博物館(館長 金英那)は、201236より「祈福の心、三聖閣の仏画」というテーマで書画館の仏教絵画室で全面的な展示替えが行われた。三星とは、七星(北斗七星)聖、山神を表す言葉であり、仏教が民間の土着信仰を吸したことを示す、代表的な事例である。七星図には、仏教や星座の信仰が融合され、北極星を象徴する熾盛光如来と北斗七星を象徴する七星如来などが描かれている。独聖図とは、仏教聖者の一人である独聖を祈福の対象として描かれたもので、さらに山神図とは伝統的な山神信仰を受入れ仏画として表現したものである。主に寺院の後側に小さな殿閣で奉安されるが、一つの殿閣に全てを奉安すると三聖閣、分けて奉安するとそれぞれ七星閣・独聖閣・山神閣と呼ばれている。

知性、聖、山神は、陀や菩薩より位階は低いため、殿閣も小さく仏画も簡単な形で描かれている。ところが、民衆にとっては長寿、子祈願、財福など、現世での現的な願い事を叶えてくれると信じられてきた、親しみ深い存在であった。三聖閣(サムソンガク)仏画は、韓国仏教がどれほど民間信仰を包みいれてきたのかということを示しており、いつの時代もわらぬ幸福を願う心が、仏教信仰を通じて表われた興味深い仏画である。 

  

七星図

朝鮮時代(1873), 絹本彩色

206.0 x 203.0cm

国立中央博物館

 

仏教と道が習合した七星の特が如に表われている。の中心には北極星を象する仏教の尊格「熾盛光如」と、それに相する道の「紫微大帝」が描かれている。「熾盛光如」は上段に北斗七星を象する「七星如」を、「紫微大帝」は下段に道の「七元星君」を侍らせ、仏教と道を一つの面に照させて描いている。端には起の良い果物とされていた桃と柘榴が描かれているが、寿福を祈る仏画とはよくお似合いで興味深い。

 

 

独聖図

朝鮮時代(1878), 絹本彩色

101.0 × 66.6cm

国立中央博物館

 

聖とは悟りを得た存在であり、十六羅漢の一人である賓頭盧尊者(ビンドラバラダジャ、Pindola-bharadvaja)のこととも言われる。聖は、難しいところはあるが、神通力に優れ、願い事をすばやく叶えてくれると信じられていたので、信仰の重要な象となった。この1878年に制作されたが、1839年生まれ、三十九という同じ年の夫婦が、息子が産まれることを祈願して寄進したものである。明部分の最後に「速得貴男」と書かれているため、夫婦の切なる願いが直接的に現れている。

 

 

山神図

19-20世紀, 絹本彩色

109.5 x 81.0cm

国立中央博物館

 

土着の山神信仰が仏教と習合することによって山神も境に祀られるようになった。仏教でも、法を守護する神衆の一つとして主山神が存在したが、多くの山神の山神には民間信仰の要素がく反映されている。この山神でもしい山が背景となり、神妙な雰囲気の漂う老人が虎を侍らしている、典型的な民間信仰の山神が描かれている。山神の隣には童が付いており、虎は民風のタッチで描されている。