国立中央博物館は開館以来、全国様々な地域にある我が国の文化財と遺蹟地の調査を持続的に行っています。
そのうち、陶磁器を作る窯の焼き跡は開発と盗掘により原型が毀損し、調査と保存の手だてが至急に必要な所です。
テーマ展"自然の歌、 柳川里 高麗靑磁"は、1966年に全北扶安郡柳川里の高麗靑磁を作る窯の焼き跡を調べた結果、実を結んだ場所である。
柳川里12号窯の焼き跡は全南康津とともに高麗時代の陶磁の根幹を成す二つの大きな流れの中の一つであります。
展示で紹介される高麗靑磁は柳川里の窯の焼き跡の始まりと終り、そして高麗時代の人々が追求した究極的な工芸美を見せてくれます。
窯の焼き跡から出て来る陶磁器の破片は本来の美しさを備えてはいませんが、愛情を持って詳しく見てみると、むしろ完全な形の青磁では知ることのできない多くの事実を教えてくれます。
今回の展示を通じて高麗時代の人々が享有した工芸文化を理解し、青磁の破片に隠された美しさを観賞してください。