過去 テーマ
茶と香、そして魂を込めて「新安龍泉靑磁」
  • 展示場所

    アジア館 新安海底文化財室

  • 展示期間

    3월-22-2011 ~ 6월-19-2011

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作品: 龍泉青磁約90点余り

場所: 国立中央博物館3階、アジア館 新安海底文化財室

 

 

アジア館新安海底文化財室では、2011322()から619()まで、新安沖の海底から発掘された龍泉靑磁をテーマにしたテーマ展が開催されます。

 

龍泉靑磁は、中国の呉・北宋の時代から清王朝まで、浙江省南部の龍泉一帯で作られていた青磁です。南宋時代から元明時代にかけて中国国内で幅広く流通する一方、東アジアから西アジアアフリカを経てヨーロッパまで輸出され中国を代表する青磁として知られるようになりました。

 

青磁を意味する英語のセラドン(celadon)は、この龍泉青磁に由来しています。16世紀、当時ヨーロッパではフランスの作家オノレデュルフェ(Honoré d'Urfé )の小説アストレ(L'Astrée)を原作にしたオペラ『アストレ』が大きな人気を博していました。このオペラのヒロイン「アストレ」の愛した羊飼い「セラドン」が着ていた翡翠色の衣装が龍泉青磁の色に似ていたため、この頃から青磁を「セラドン」と呼ぶようになったということです。

 

新安龍泉青磁は、韓国南西部の新安沖の海底に沈没した貿易船から引き揚げられたもので、この貿易船は中国の元王朝1323年頃に寧波を出発して日本の京都に向かっていたものと思われます。貿易船は沈没後650年の時を経て1975年に一人の漁師によって偶然発見され、1976年から1984年まで行われた水中考古発掘により3万点余りの遺物が引き揚げられました。引き揚げられた遺物の中には陶磁器2万点余りが含まれており、その中の14千点が龍泉青磁でした。

 

今回の展示では、龍泉青磁の器種、釉色や文様などの外形的特長と共に、龍泉青磁と関連した様々な文化にフォーカスが当てられ、今まで公開されなかった20点を含め、約90点余りの龍泉青磁が展示されます。

 

 

磁透刻蓮花文

 

青磁纏枝牡丹文瓶

 

青磁玉壺春瓶

 

磁長首瓶