過去 特別
肖像画の秘密
  • 展示場所

    企画展示室

  • 展示期間

    9월-27-2011 ~ 11월-06-2011

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○展示作品:アジアおよびヨーロッパの肖像画を含む、「太祖(テジョ)御眞」など朝鮮時代の遺物を中心とした約200点

 


国立中央博物館は、9月27日(火)より企画特別展「肖像画の秘密」を開催します。肖像画をテーマにした国立中央博物館の展示は、1979年以来32年ぶりに開かれるもので、これまでに開かれた韓国内の肖像画展のうち最大規模の計200点に及ぶ作品が展示されます。有名な太祖御眞、尹斗緖(ユン・ドゥソ)自画像、徐直修(ソ・ジクス)肖像など、朝鮮時代の肖像画を中心に、中国や日本、ヨーロッパの肖像画が紹介されています。


第1部「天と地」、2部「仁義礼智」は、肖像画発展の中心地だった王室の支配者の姿と君臣関係、士大夫(貴族階級)家庭の公式肖像画を観察し、3部「自我と日常」は、個人の自我意識と個性が反映された日常生活の中の肖像画を、4部「新しい目、写真」は写真の導入とそれによる肖像画が衰退していく姿を見ていきます。

 

特に今回の展示では、朝鮮時代最高の肖像画に挙げられる李命基(イ・ミョンギ)が顔を描いた「徐直修肖像」と、バロックの巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスが描いた韓国人の肖像が比較でき、抄本と正本を通じて肖像画の制作過程を観察し、X線、赤外線撮影で分かるようになった絵の下の別の絵の実体を表わすなど、肖像画を多角的に調べる興味深い機会となるでしょう。


わずかな誤差も許されない形状の真実性を通じて、内面の魂と人格まで明らかにしようとした朝鮮の肖像画は、11月6日(日)まで展示されます。

 

 

1部 天地

空と地とは、王と臣下を意味します。理想的なイメージで描かれた王の肖像を通じて指導者の姿を観察し、忠・孝・烈を実践した臣下の肖像を通じて朝鮮時代の儒教理念が垣間見られます。


太祖 御眞

朝鮮時代、1872

掛け軸、絹本彩色、218.0 x 150.0 cm

全州市(チョンジュシ)所蔵、宝物931号

 

鄭夢周 (チョン・モンジュ1337-1392) 肖像

朝鮮時代、1880

掛け軸、紙本彩色、61.5 x 35.0 cm


 

2部 仁義礼智

性理学的な世界観を土台とした士大夫(貴族階級)の肖像画は、儒教の礼法に合った衣服と一様に厳粛で威厳のある表情と姿勢をとっており、これは自己省察と内的修養を通じて仁義礼智を実践することが重要だという教訓が込められています。


 

尹拯 (ユン・ジュン1629-1714) 肖像

朝鮮時代、1744頃

掛け軸、絹本彩色、111.6 x 81.0cm

忠清南道歴史文化研究院所蔵

 


尹斗緖(1688-1715) 自畵像

朝鮮、18世紀

紙本彩色、38.5x20.5cm

海南緑雨堂所蔵、国宝240号


 

3部 自我と日常

自分の存在感に対する探索過程が、自画像や日常生活の中の肖像画を通じて見られます。


徐直修(ソ・ジクス) 肖像

李命基 (イ・ミョンギ1756-?)、金弘道 (キ厶・ホンド、1745-1806以降)作

朝鮮、1796

絹本彩色、148.8x72.4cm

国立中央博物館所蔵、宝物1487号


韓国人 肖像

ピーテル・パウル・ルーベンス (1577-1640)作

1617、紙にドローイング、38.4x23.5cm

J・ポール・ゲティ美術館所蔵


 

4部 新たな目、写真

近代期に撮られた写真が、肖像画の伝統的な制作方法に影響を与えた面が見られます。写真のように正面に手を出したり、実体感と立体感が強調された肖像画が制作されました。

 

黄玹(ファン・ヒョン1855-1910) 肖像

1911、掛け軸、絹本彩色、120.7 x 72.8 cm

個人所蔵、宝物1494号

 


黄玹(1855-1910) 写真

1909、15.0x10.0cm

個人所蔵、宝物1494号