国立中央博物館・国立国楽院共同特別展
「韓国の楽器、韓国の音楽」
ㅇ展示品
- 作品: 百済金銅大香炉(国宝 287号)、奏楽土偶壷(国宝195号)、高麗青磁チャングなど
- 楽譜: 琴合字譜(宝物 283号)、大楽後譜(宝物1291号)
- 絵画: 戊申鎭饌圖屛(1848년)、
- 楽器: 濯纓琴 (国宝 957号)、朝鮮朝編鐘、編磬、興宣大院君法禁
本展は、国立国楽院開院60周年を記念し、音楽史において重要な韓国の伝統楽器とこれに関わる楽譜、書物、絵画を一同に集めた意義深い展示です。これを通じて先史時代から現在に至る韓国の伝統楽器の流れと音楽史について紹介しています。展示の内容は大きく3部に構成されています。
1部「音から音楽に」
先史時代から高麗時代までの楽器の発生と変化の過程を窺うことができます。先史時代に祭天儀式と祝祭で使われた様々な形の青銅鈴と、韓国初の弦楽器である光州新倉洞出土の楽器がレプリカと一緒に展示されています。さらに新羅の土偶装飾の壷(国宝第195号) など三国時代の楽器関係の遺物と楽器の演奏シーンなどを通じて、新羅と高句麗、百済の音楽と楽器構成がご理解いただけます。
青銅の鈴(全南 和順郡 大谷里の出土品)
玄琴を演奏する土偶が飾られた壷(国宝第195号)
2部 「音楽の成立と発展」
朝鮮時代における音楽と楽器の展開様相を多様な遺物を通じて確認することができます。世宗王の楽器と当時の記録などが展示されており、儒教思想に基盤を置いた宮廷音楽が体系的に展開されていく過程と、現存する最も古い玄琴の楽譜である『琴合字譜』(宝物第283号)を通じ宮廷音楽を担当した掌楽院と楽士たちについて紹介されています。
現存する最古の玄琴楽譜『琴合字譜』(宝物第283号)
3部「民間の音楽」
朝鮮時代の思想と文化を発展させた貴族の玄琴、伽倻琴などの実物と、演奏する姿が描かれた絵画が展示されています。特に朝鮮時代の貴族の息吹が感じられる金馹孫の濯纓琴(宝物第957号)等、数々の家門の協力を得て多種の玄琴が展示されています。その他にも
玄琴 - 濯纓琴(宝物第957号) など