過去 特別
西の守護神「白虎」
  • 展示場所

    考古館 高句麗室

  • 展示期間

    Jan-08-2008 ~ Apr-06-2008

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西の守護神「白虎」

国立中央博物館(館長:キム・ホンナム)では、考古館の高句麗室において「墓の守護神-四神」と題した小展示を企画し、昨年に引き続いてその4回目として白虎展を開催する。今回の展示には、双楹塚・梅山里四神塚(狩猟塚)・真坡里1号墳・江西大墓の白虎の壁画が公開される。

四神とは四方を守護する四匹の神獣のことで、高句麗の古墳壁画の主な題材のひとつであるが、このうち白虎は西の守護神であり、韓国の神話や説話、民話に登場するなじみ深い虎を神格化した存在である。古墳壁画の白虎は、初期のものは頭や細部の描写は実際の虎に似ているが、首や胴体、尾は青龍のように細長く描かれ、まるで爬虫類のようである。しかし6世紀以降の白虎は、かっと見開いた赤い目、誇張された口と上下に伸びた鋭い牙、前に持ち上げた前足などが見事に調和をなし、聖獣としての風格を持つようになる。一見すると東の守護神青龍に似ているが、多くは頭部の形や胴部に波打つ線文によってたやすく区別できる。

古墳壁画の白虎は、青龍と同じように初期には見慣れない虎に始まり、壁画における比重が高まるにつれ、身体の各部の表現がうまく調和し、創造の動物特有の神秘的写実性を持つようになる。