過去 特別
バロック、ロココ時代の宮廷文化
  • 展示場所

    企画展示室

  • 展示期間

    5월-03-2011 ~ 8월-28-2011

  • 共有

    Facebook X

国立中央博物館は1718世紀のヨーロッパ君主の愛蔵品が鑑賞できる企画特別展「バロック・ロココ時代の宮廷文化」をKBS韓国放送、イギリスのヴィクトリア&アルバート博物館と共同で開催します。ヴィクトリア&アルバート博物館が所蔵している17-18世紀のコレクションは絵画、彫刻、陶磁器、ガラス細工、金属製品、家具、織物を始め、服飾、版画、ドローイングに至るまでそのジャンルは多岐におよび、今回はその中から厳選された101点の作品が展示公開されます。

 

本展は、ヨーロッパの宮廷生活で主な面々をテーマとしました。特に1600-1800年のヨーロッパの権力と後援をはじめ、戦争の重要性、宗教の役割、室内インテリアの芸術、華やかな衣服や装飾品という5つの側面から紹介しています。

 

展示品は、当時のヨーロッパ史において中心軸である君主と貴族の生活に密着したもので、衣食住を華やかに装飾し、一方で強力なイメージメイクを通じて使用者のアイデンティティーを代弁したものです。 

 

これまで国内では、バロック・ロココ時代の装飾アートを重点的に紹介した展示はほとんどなかったため、今回の展示は大変意味あるものになるでしょう。

 

 

[展示の構成と展示品]

 

  第1 ヨーロッパ宮廷の美術後援

 

ヨーロッパ芸術の強力な後援者だった宮廷の主要人物たち―君主とその女人たちが注文したり、彼らの姿を表現した作品が展示されます。彼らは豪華な贈り物を注文し、それを互い贈り合うことで、この時期の美しさの基準を提示しデザインのアイデアを流通させる役割をしたと言えます。

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

扇用の絵、 1673-4年頃

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

フランソワ・ブーシェ、ルイ15世の情婦、ポンパトゥール侯爵夫人 1758

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

嗅ぎ煙草入れ: プロイセンのフリードリヒ王のコレクション、 1765年頃

 

 

  第2 権勢と栄光

 

このテーマでは、戦争が美術品の制作にどのような影響を及ぼしたかを探ります。戦争というテーマが鎧や兵器さらにはタペストリーや絵画など、多様な宮廷の品々を装飾するうえでどのように反映されていたのか、軍事力はどのように称えられていたかに迫ります。

  

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

Philipp De Hondt 戦争連作での行軍」、1718-19

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

嗅ぎ煙草入れ, 1757-58年頃

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

火打石式ピストル、 1760年頃

 

 

  3 宗教的な荘厳性

 

一般の人々や教会が奉献用に注文した美術品が中心となります。当時の宮廷の日常と作法を支配したカトリック教のみならず、新教やユダヤ教関連の作品を紹介し、各宗派の教理や時代的背景が装飾美術にどう反映されたかを紹介します。

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

ヨハネス Zeckel 聖体顕示台、 1705

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

ジグムンド・Dockler, 祈念杯, 1717

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

律法箱舟カーテン、1676

 


  4部、室内装飾

 

装飾と社交を目的とし、いわゆる権力を誇示したり個人的な楽しみのために製作された宮廷と貴族の邸で使われた家具、ファブリック、陶磁器を紹介します。

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

シャルル=ルイ・クレリソ、1組の壁・制御盤からの3、アキレスの物語から」1777年頃

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

マーティン・カーリン、 多用途スタンド、 1777-85

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

ニコラ・ランクレ、 ブランコ、 1735年頃

 

 

  5部、ファッションと装身具

 

貴族が一生懸命に着飾った衣服と装身具を紹介します。ファッションと装身具は自分の社会的地位や文化的情熱を誇示する最も直接的な手段だったため、場合によっては形式を重んじ細心の注意を払っていた宮廷生活の一面に触れることができます。

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

ローブ 1760-65

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

胴着装飾, 1700年頃

 

©Victoria and Albert Museum / V&A Images

旅行用かみそりセット、1700-30年推