生命力溢れる南インドの神々とお釈迦様の物語をご紹介します。
紀元前5世紀、インド北部のヒマラヤ山脈の麓で生まれた釈迦牟尼の教えから始まった仏教は、数百年にかけてデカン高原を超え南インドへ伝わりました。釈迦牟尼の故郷とは気候も、風習も異なるそこで、仏教は生命力溢れる神々と遭遇し、また新たな物語が生まれます。そして潤う南インドの自然環境のなかで、瑞々しく豊かな美術を花咲かせます。紀元前2世紀、まだ釈迦牟尼を人間の姿で表さず、代わりに菩提樹や仏足跡などで彼の存在を表現した時代から、見慣れた仏像が造られた紀元後4世紀まで、見知らぬ南インドの美術品が国立中央博物館へ参ります。
本展覧会は、ニューヨーク・メトロポリタン美術館で開催された<Tree and Serpent, Early Buddhist Art in India>のソウル巡回展です。ニューデリー国立博物館をはじめ、インドの12か所の博物館の所蔵品とイギリスの大英博物館、ヴィクトリア&アルバート博物館など4か国18機関の所蔵品97点が出品されます。21世紀に入って新しい発掘されたパニギリ遺跡の出土品を含め、東アジア初公開の南インドの仏教美術品がご覧いただけます。
○ 展覧会名:ストゥーパの森、見知らぬインド物語
○ 会場:企画展示室
○ 期間:2023年12月22日(金) ~ 2024年4月14日(日)
○ 主な展示品:アマラーヴァティー、ナガルジュナコンダ、パニギリなど紀元前2世紀から紀元後4世紀まで南インドの仏教美術品の97点