[テーマ展] 無量寿仏, 極樂で会う – 漢美山興国寺 掛仏
  • Date2014-06-24
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国立博物館は、今年の仏生日に際してテーマ展 “無量寿仏, 極樂で会う–漢美山 興国寺 掛仏”を 設けました。この展覧会は儀式用掛仏画展示の一環として、国立博物館にて2006年から開催し始め、今年に八回目を迎えることになりました。

今回に展示される<興国寺 掛仏>は1902年に造成された仏画です。この仏画は明成皇后の尙宮だったが、繼妃の地位に上がった淳妃嚴氏が發願しました。スンビ(淳妃)は朝鮮第26代王である高宗皇帝と皇太子夫妻、息子の英親王と自分の安寧のため、この仏画を京畿道·高揚郡·興国寺に奉安し、極楽淨土で無量寿仏に会おうとする願いを込めました。

無量寿仏は阿弥陀仏の別の名前です。阿弥陀仏は西方の極楽淨土にいらっしゃる仏として、無限の生命と光を与えるため、無量寿仏または無量光仏とも呼ばれました。この掛仏が造成された20世紀初めの朝鮮は歴史と政治の激変期のなかにあったため、人々は社会的な不安と生命について脅威で、その現実を乗り越えようとする心から極楽淨土の仏を阿弥陀仏より無量寿仏と呼ばれることをより好みかもしれません。

今回の展示を通じて一点の掛仏が聞かせてくれる多くの話と、切に念願する心を感じてみてください。

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