蓮華文軒丸瓦
- 年代
百済
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材料
土製 - 軟質
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寸法
径16.0, 厚2.8
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番号
贈 1677
泗批時期(538〜660)の瓦は、熊津時期の瓦の製作技術を受け継いだが、順次独自の変化を成し、百済特有の瓦が製作された。この時期の瓦は、胎土が緻密になり、焼く温度が低くなった。
蓮華文軒丸瓦は、蓮弁がハート形(心葉形)に変わるようになり、泗批時期の後期には花弁の端を上に捲った反転技法が流行した。このような特徴を持った泗批後期の蓮華文軒丸瓦は、統一新羅初期に建てられた慶州の雁鴨池でも多数出土した。
この瓦は、扶余に位置した龍井里の寺址で出土したものと伝えられる。灰白色または灰褐色を帯びており、文様が安定して均衡と節制感が感じられる。蓮華文は中房の中に1+6または1+8個の蓮華の種を配置し、花弁の量感が比較的豊かな方である。また、蓮弁の端を豊満に処理し、百済特有の柔らかさが感じられる。
このような瓦の特徴から、龍井里の寺址を建てた時期は泗批時代中期以前と推定される。