重要
李斉賢1287-1367 肖像
  • 年代

  • 材料

    糸織 - 絹

  • 作家

    陳鑑如

  • 寸法

    177.3x93.0cm

  • 指定文化財

    110

  • 番号

    徳寿 3320

深衣頭巾、両手わせて椅子っている全身像である。中国で制作された、高麗時代の学者である(イ・ジェヒョン、1287-1367)の肖像画である。

は高麗時代の名文家であり、程朱学と趙孟頫(1254-1322)の書体を高麗に紹介して流行させ、高麗第25代王の忠烈王から第31代王の恭愍王までの間、要職に就き、元の学者と活発に交流を行った。

上段には肖像画と当代の名文家である湯炳龍の詩が書かれており、その21年後にによる自選の詩が書き込まれた。の文章には、杭州で忠宣王に随行したが、その途中、元の画家である陳鑑如に自分の肖像画を、湯炳龍に文章を書かせたという内容が書かれている。

人物は左を向いており、その左に『周易』と古代の青銅器が置かれた漆器のテーブルがある。顔は全体的に淡紅色に染まっていて、陰影は表現されていない。右の親指の先が深衣から出ているのは、中国の肖像画の特徴である。中国人の画家による絵画ではあるが、14世紀の高麗時代の人物画だという点、高麗と元の交流が文化として実を結んだことを示す資料としても非常に意味がある。