飾履塚出土履

厚い金メッキをほどこした3枚の金銅板で作られた履です。被葬者の足の下から、重なりあった状態で出土しました。裏底の縁には、2列の連珠文、そして火焔文があり、内側には亀甲文がほどこされています。一定間隔で八葉の蓮華文が配されています。亀甲文の中には、神獣と鳥が交互に配され、迦陵頻伽(人頭鳥身の想像の生物)、キリン、鳥、有翼魚などが、左右対称に表現されています。かかとの左右には、龍もしくは虎と思われる文様があります。