石造二仏並座像(複製品)

渤海の上京城を中心とする地域では観音像が、今日の北朝鮮との国境地帯である渤海の東京(琿春)一帯では、二仏並座像が主にみつかっています。1つの台座の上に、釈迦牟尼仏と多宝仏が並んで座っており、その両脇には菩薩と僧の像が表現されています。仏像の背後には、船形光背が2つ表現されています。高句麗の仏像との類似点が多く、高句麗時代の二仏崇拝思想が、渤海に継承されたものと考えられます。