金銅の髷挿し(複製品)

U字形の釵(さい)といわれる簪です。根元が「山」字形のものは渤海の遺跡のみでみつかっており、渤海独自の様式と考えられます。根元を飾る「山」字形の蓮華が非常に華やかです。北朝鮮の開城(ケソン)市にある高麗博物館には、類似の装飾があります。高麗にやってきた渤海遺民が残したものか、あるいは渤海文化が高麗に継承され、製作されたものと考えられます。