書画館絵画室に風俗画室を新設
  • Date2011-06-01
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国立中央博物館は、書画館の絵画室に風俗画室を新設しました。55()から公開されたこの展示室では『檀園風俗画帖』を始め、国立中央博物館所蔵の金弘道 申潤の代表作20点が展示されています。

 

檀園 金弘道祖王から深く信頼されていた朝鮮時代の代表的な風俗画家です。豹菴 姜世晃金弘道の風俗画に対し「一度筆を振った瞬間、これを見る者は皆一切に感心し拍手をした」と評しています。金弘道の風俗画は、その場でスケッチしたような生き生きとした生動感にあふれ、当代に対する風刺的な見方、その瞬間を映し出したような写実性などを特徴としています。

 

蕙園 申潤は、金弘道と共に韓国風俗画を代表する画家ですが、女性を描いたことや強烈で洗練された色彩を駆使したことなどが、金弘道とは違います。彼の風俗画には貴族階級のヤンバン(両班)士大夫と僧侶、女性など多様な人間像が登場し男女の愛情表現も大胆に表現されています。

 

風俗画室は、朝鮮時代の人々の日常を描いた風俗画を中心に展示し、開館以来の新設ということで大きな意味を持ちます。また映像やイメージパネルも設けられており、風俗画への理解に一層役立つものと思います。

 

風俗画室は今回の展示をスタートに、今後様々な作品を展示することで昔の人々の生活と文化が身近で実感でき、最も韓国色に溢れるスペースとして企画されます。

 

 

[風俗画室の代表作品]

 

金弘道の『檀園風俗図帖』、紙に淡色 


申潤の『女俗図帖』、絹に淡色

 

 

 

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