月光寺円朗禅師塔碑
韓国においては、尊敬する僧侶が亡くなると、僧のために塔を建て、その生涯と志を讃える石碑を建てました。こうした塔を僧塔もしくは浮屠といい、塔に伴って建てられた碑を塔碑といいます。この塔碑には、中国の唐に渡って禅を学び、新羅に帰国して月光寺を大きく興した高僧、円朗禅師(816-893)の生涯に関する文が刻まれています。円朗禅師の死後、憲康王(ホンガンワン)は、塔を大宝禅光と名づけ、当時随一の文章家であった金潁(キム・ヨン)に碑文を撰述させました。塔碑の下部は亀趺とよばれる亀形の石で支えられ、塔碑の上部には螭首と呼ばれる龍が彫られた石がのせられています。この塔碑の様式は、統一新羅時代と高麗時代に流行しました。
収蔵品データベースへ