• 先史・古代館 高句麗室
    高句麗室

    展示室の紹介

      • 高句麗室には、積石塚・宮殿跡・寺院跡から出土した金銅冠、装飾品、瓦当、甎、仏像などを展示しています。殆どの資料は、高句麗遺跡が集中していた中国と北朝鮮地域で日本による日帝強占期に収拾されたもので、当時の支配層の文化が反映されています。 高句麗の軍事政策だけでなく、高句麗人の日常生活を示す漢江流域の軍事遺跡から出土した土器や鉄製武器、工具も一緒に展示してあります。 古墳壁画の模写図は高句麗人の生活像と精神世界が窺えます。
      • 高句麗[紀元前37~紀元後668、『三国史記』]は、鴨緑江流域で始まり、次第に周辺地域を合併し三国の中で最も早く古代国家体制を整えました。6世紀頃、高句麗は北の中国遼河から吉林省·松花江、南の朝鮮半島中部に至る領土を確保した東アジアの強者となります。固有文化を保ちながら、中国や西域、北方の外来文化を積極的に取り入れダイナミックかつ実用的な文化を作り出しました。高句麗の文化は百済、新羅、伽耶と倭にも影響を及ぼし、その後統一新羅と渤海にも繋がります。