「壷杅」銘青銅器

慶州(キョンジュ)の壷杅塚でみつかった高句麗の青銅器です。器底にある「乙卯年国罡上広開土地好太王壷杅十」の文字から、広開土王の葬儀を行った翌年である乙卯年(415)、追慕の儀礼が行われたことが分かります。器はその場に参列した新羅の使者が高句麗から受けとったものと考えられます。高句麗では当時、このような形の器を「壷杅」と呼んでいたことも分かります。