茶戸里土壙墓

三韓の代表的な集団墓地である昌原・茶戸里(チャンウォン・タホリ)遺跡の1号墓は、ほぼ完全な形でみつかった土壙墓です。1号墓は他の土壙墓よりも大きく、副葬品用の土壙や丸太を刳りぬいた木棺がみつかっており、首長級の墓と推定されます。丸太を刳りぬく製作法は、板を接合する中国の木棺とは異なるものです。出土遺物の特徴からみて、墓は紀元前1世紀後半のものと推定されます。