卜骨

この時期には、国家の重大事を決める際、骨を用いて吉凶を占ったといいます。これを占卜といいますが、それが実際に行われた証拠の品が卜骨です。卜骨は、主に南海岸の貝塚から出土します。多くは鹿の肩骨ですが、時には猪の骨も用いられました。骨に線を入れ、縦横に焼き、その形で吉凶を占います。占卜は、国家の重大事、すなわち戦争や遠距離航海に行く前などに行われたものと考えられます。また、農業における豊作や凶年なども、占卜の対象でした。

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