高麗史

朝鮮初期の官僚であるキム・ジョンソ(金宗瑞、1383-1453)、チョン・インジ(鄭麟趾、1396-1478)などが主管し、高麗475年の歴史を綴った全139冊の史書です。高麗34王代の主要事実を年代順に記録した「本紀」、地理と文物制度、風俗などを盛り込んだ「志」、王朝の年代記を表にまとめた「表」、人物伝記である「列傳」で構成されています。ここに展示されている『高麗寺』は、木版の刻みや印刷状態などから見て、朝鮮初期に金属活字で印刷した「乙亥字本」を木版で彫り直し、文禄の役以降に刷り直したと推定されます。高麗の歴史を把握する上で重要な史料です。

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